経口避妊薬として用いられているピルですが、このピルをニキビ治療目的で服用するケースがあります。ピル服用によるニキビへの効果やリスクはあるのでしょうか？？？
まず、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが増えすぎることによりニキビは悪化します。ですので、女性ホルモンを増加させることにより、ニキビの改善が見込めるのは事実です。そのため、ホルモン療法としてピルの服用という選択肢があります。
しかし、ピルを服用してニキビが改善したという方がいる一方、全く変化のなかった方や悪化してしまうなんてケースもあるのだとか。ピルが効果的なのは、ホルモンバランスの乱れが原因でニキビが悪化してした場合です。ニキビの発生は様々な原因があるため、女性・男性ホルモンをコントロールしたからといって必ず良くなるわけではありません。また、ピルの服用をやめた途端またニキビが出来てしまう、というのもよく聞く話です。
ピルの副作用には、頭痛、めまい、吐き気、下痢、むくみ、血圧上昇、体重増加、便秘、倦怠感、抑うつ感、乳房の張り、性欲低下、しみ（肝斑）が濃くなるなどの症状が現れることがあります。
また、ピルによる重い副作用には、まれに血栓症、心筋梗塞、肝障害などの副作用が現れることがあります。低用量ピルではこういったリスクが大幅に軽減されていますがゼロではありません。
また、現在日本でもピルの服用者が増えていることに伴い、個人輸入で入手できるものは危険なものも存在します。ホルモンバランスに関わるお薬ですから、少なからず副作用はありますので必ず病院で専門医の処方を受けるようにしてください。