ニキビができてしまったときはビタミンを摂ると良い、なんて良く言われますよね。肌荒れの改善には、ビタミンが配合されている商品が多く存在することからも、確かにビタミンは体に良さそうというイメージがあります。
しかし、やはり効果が出るための最適な量というものがあり、いくら体に良いものだとしても、過剰摂取によりニキビが増えてしまうということもあるのです。
ビタミンと言っても種類は様々ですが、特にニキビと関わりがあると言われているのは以下の3つです。
ニキビと関わりがあるビタミン
ビタミンB2 | ニキビの原因となる脂質や糖質の代謝を促す。皮膚や粘膜の再生を促進する。過酸化脂質を分解する。 |
ビタミンC | コラーゲンの合成に必要。シミ・そばかすを防ぐ。炎症後の色素沈着を改善する。 |
ビタミンE | 活性酸素から身体を守る。血行促進効果あり。男性ホルモンの分泌を促す。 |
上に挙げたビタミンは、どれも適正量であれば美肌に効果があります。しかし、過剰に摂取すると逆にニキビの原因となってしまうものがあるのです。
それはビタミンEです。ビタミンEは、男性ホルモンの分泌を促す効果があります。男性ホルモンが増えると皮脂の分泌が増えるため、毛穴が詰まりやすくなってしまい、ニキビなどの肌トラブルの発生や悪化につながってしまうのです。
またビタミンEには、男性ホルモンだけでなく、黄体ホルモンの分泌を促す作用もあります。黄体ホルモンとは、生理前に分泌され、男性ホルモンと似たような働きを示すホルモンのことです。
ビタミンEには、ビタミンCやビタミンAと併用することで抗酸化作用を示すので、これが不足すると体内にできた活性酸素を退治することができなくなってしまいます。
活性酸素は周りの組織を酸化させてしまう作用があります。よって皮脂も酸化してしまい、毛穴につまりやすくなったりしますし、酸化するということはサビになることと同じなので、炎症が起こりやすくなります。
参考)活性酸素とニキビ
よって、新たにニキビができたりニキビが悪化したりしてしまうのです。
しかしこのビタミンEは、日々の生活で十分に摂取することが出来ます。そしてこれを多く含むアボジャドやうなぎ、玄米、たらこなどを食べ過ぎない限りは過剰摂取にはなりません。過剰摂取になるのはサプリメントなどに頼っている場合です。
何種類かのサプリメントを服用していると、知らないうちに過剰にビタミンを摂取しているケースもあるので注意しましょう。
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